(1) 撮影がその場で見れるよー。
ご存知のごとく最大のメリットは、撮影直後の画像をそのまま瞬時に確認できることです。かなり低価格のカメラ以外はカメラ本体に液晶モニターがついてます。これで被写体の様子からアングル、露出、色味(ホワイトバランスの調整)を見て、う-んいまいち、じゃあもうワンショット行こうかな。と言ったぐあい。
実際、プロカメラマンでもポラ撮影時にしっかりしたパソコンモニターで確認できる事で撮影効率も上がったという声も多いのですよ。立ち会うクライアントにも説得力がありますし、フィルムロットが変った場合や、ラボの違いによるCCフィルタの補正の必要がない事もその要因といえます。もうデジタルに移行したら銀塩には戻れないという意見があるくらいです。
高級一眼レフを除いて、カメラのモニターは通常ファインダーを兼ねていますので、リアルタイムに実写レンズでの撮影状態の絵を確認することができます。それ意外に光学式のファインダーも備えている機種も多い様です。
うちの会社のK次長。なけ無しの小遣いで買ったカメラには光学ファインダーがついて無いのですよ。
子供の運動会でカメラ構えたら、「日中の明るさで液晶ファインダーが見えないよ~」とおっしゃっておりました。







(2)撮影データはメディアの中、消去再利用は自由自在
フィルムが無い(当たり前!)。その代りに画像をデジタルデータとして記録するメディアを備えています。これをパソコンに簡単に取り込む事が出来ますし、取り込んだ物を個々で消去するのも自由自在。
銀塩ではフィルムをDPE店で現像という事になりますが、当然デジタルカメラはDP代は無し、時間もかかりません。保存もパソコンやCD-ROMなどで簡単に管理保管できますし、データ保管しておけば、プリントのように色あせたなんてことはありません。記録メディアはプロスタジオユースのビューカメラは別として、高級一眼レフからコンシューマ機まで非常に小型で取扱いが楽な形になっております。種類は機種メーカーによって様々。
容量もマイクロメディアの様に1GBなどの大容量の物もあり、高画素時代を反映しています。
もちろん高価なメディアを初期化して何回も使用出来ますから、惜しみなく撮影できます。撮影途中でのメディア交換もできるので、報道関係の方には有利な機材です。








あるプロカメラマンの話。
スタジオ商品撮影の合間、ちょっと表に出たら何と素敵な夕日だろと思った。制作意欲が掻き立てられ、早速カメラを持ってきてシャッターを押す。そのままメディアを自分のノートパソコンに入れて自宅パソコンにネットで送る、帰宅してプリントアウト。「やっぱ俺って写真が好きなんだなぁ。」
(3)小さなデジカメをポケットに。
高級1眼レフクラス以上はちょっと関係ありませんが、デジタルカメラは小型化しやすいのです。なぜなら撮影有効面積と言われる物が小さいからです。
撮影有効面積とは銀塩で言えばフィルムサイズの事。6×6版ブロニーより35mmスチルカメラの方が小型である事でも分かるように、有効面積が小さければ焦点距離だって短いし、レンズ口径だって小さくなります。10万円以下の一般コンシューマ機の撮影有効面積はAPSフィルムより小さいのです。でもこの有効面積の小さいという事は(レンズも含めて)、画質レベルがその大きさに影響を受けている事もフィルムと同じ。この事も忘れずに。




手のひらに乗るコンパクトさと持ちやすさ
小さなポケットにも入る手軽さは、コンシューマ向けカメラの持ち味、何か気に入った対象物があれば、いつでも逃さずシャッターを。

(4)撮影画素数で残り枚数を加減しましょう。
「あ!このフィルム残りあと数枚だ。まずいなぁ慎重にいかなきゃ。うわぁ、いけねぇまたつまらん所でシャッターを!」
フィルムは36枚24枚と決まった規格。カメラの記録メディアの容量サイズも32MBとか64MBなどのスペックにより撮影枚数が決まります。しかし撮影画像の画素サイズと圧縮記録レベルを変える事により、撮影残り枚数を変化させる事ができます。画素サイズを小さく圧縮率を高くすれば画質は落ちますが、記録容量を節約する事ができます。撮影内容により1枚1枚調整するのもデジカメの一つのテクニック。ここぞという時はフルサイズで。
もちろん予備の記録メディアで持って交換できれば、それにこしたことはありません。
失敗撮影をその場で消す事もできますが、
「あれ~、今日確かあそこで撮影したんだけど、無いよ~、無い! もしかしてぇ。いやな予感」
くれぐれも誤消去には気を付けましょう。





今回はこれくらい。ごくごく当たり前の事で申し訳ありませんでした。
次回も「デジタルカメラの便利さパートⅡ」フィルムにゃ真似出来ないこんな事。
どうぞよろしくお願いいたします。