第10回 解像度ってな~にというお話


梅雨明けまじかの7月、もうすぐ夏、なつ、な~つです。皆さんご機嫌いかがでしょうか。え!この“梅雨が終わりゃくそ暑い日々だっていうのに、機嫌が良いわけないだろう”ですって、まあそうおっしゃらずに、これも日本の四季のひとつ、ありがたい地球から頂いた自然です、その風景なぞを被写体として、肌で季節を感じましょうよ。
てなわけで私、雨の中も気にせず写真撮れるようにと、買いましたねえ。生活防水デジタルカメラ“オリンパスμ-10”を!。これであわて丸のわたくしめ、水にぬらしても安心なんであります。これ最近流行の小さいカメラ、手軽です。便利です。どこでも持って行けます。何も考えなくても撮れちゃいます。まるっきりオートちゅーかぁ、何もいたずらしようがない。しかしメモ替わりにと買ったけど写り良いですね。ついでに海にも潜れるよう、水中ハウジングも買いました。
液晶モニターの動きが“どろん”としていることとストロボが小さいのが気になるけど、まあこの価格では充分なのかな。
今や浮世では写真を撮るのに、薄型コンパクトデジカメか、1メガカメラ付き携帯か、という事で迷っている方も結構いらっしゃるようですな。

さて今回は“デジタル画像の解像度”と“画素数”についてお話したいと思います。「解像度」とは簡単に言えばデジタル画像の密度と思って下さい。「解像度が高い」と言えば密度細かく精細にみえるというわけです。
一方「画素数」とはデジタル画像を形成している小さな色のついたモザイク状のタイルの数と思って下さい。

デジタルカメラの性能を表わすカタログデータに「画素数」という単語を見かけます。よく[300万画素のコンパクトカメラ登場]とか、[手の中に収まる3.3MegaPixelの感触]なんていうキャッチフレーズが雑誌広告などに載っているのは「画素数」の事で、結構なじみ深いものになりました。一種のカメラグレードを表わす代名詞の様になってきたこの「画素数」とは、撮影された画像の大きさを表わしまして、デジタルデータの容量そのものです。いわばコンピュータ的な数値で、我々が親しんでいる何センチという単位の寸法ではありません。ちょうど自動車のエンジン排気量のようなものですか。


デジタル画像はビットマップデータ
画素数2000×1600は320万画素

(本編のデジカメ読本第3回)でも言いましたようにデジタル画像というのは、碁盤の目状の四角な”Pixel”(ピクセルと読む:画素)が並んで成り立っています。それ一つ一つが色と階調を持っており、たくさん集まる事で写真を形成している、まあ人文字のようなものですね。これをビットマップデータといいます。この画素が横2000個、縦1600個整列している画像は横2000pixel×縦1600pixel=320万(画素)pixelという面積計算で表わします。これら画像面積の画素の総数を、デジタルカメラの「画素数」といいます。時に「絶対解像度」という言葉で表現する場合もあります。
画素数が多い画像は当然データ容量も大きいし、画質的にも精細といえます。例えば211万画素のカメラより320万画素のカメラのほうが1.6倍高解像といえます。

ところで最近のデジタルカメラは高画素時代と言われるようになってきました。なんたってカメラ付き携帯電話が120万画素の時代です。しかし、これも一般コンシューマ機ではそろそろ上限にきたのではとも思える今日このごろです。といいますのは、画素数が増えれば当然データ容量も大きくなり処理にも負担がかかるわけですが、それとは別にプリンタで出すプリントサイズも大きくなります。高画質出力でのインキジェットプリンタでは210万画素あれば写真プリントのL判(88×127mm)~キャビネ判(130×160mm)は充分対応できますし、320万画素でもキャビネ判(130×160mm)~B5判(182×257mm)くらいは余裕でプリントできるのです。もちろん画質を若干落してもっと大サイズを出力することも可能なのです。プロの印刷屋さんにA4で印刷してもらうのなら別ですが、家庭用のプリンタでは500万画素カメラでL判出力ではあまり意味ありませんし、家庭用のプリンタはA4サイズ(210×297mm)が一般的ですから、これ以上は必要ないという一般的な需要でしょうか。

図1)各用紙プリントサイズの種類

さてここで画素数からどのようにして印刷する寸法(プリントサイズ)に置き換えるのでしょうか。
ここで(本編のデジカメ読本第3回)で述べたモニターのディスプレイサイズを思い出して頂きたいのですが。例えば640×480の30万画素の画像をモニターに100%表示したとします。100%表示とはパソコンモニターの壁紙と同じです。これを別の大きさのモニターを使ったり、“画面のプロパティ”や“モニター解像度変更”でピクセルを多くすると画像は小さくなって表示されます。つまり100%表示していてもモニター上でのドット数によって、表示される大きさが違ってみえるわけです。(図2)
このようにデジカメの画像には画素の数[pixel数(ピクセル)、ドット数]で表わしますが、何×何センチなどという現実の大きさは存在しません。ですからプリントする際の大きさを指定する必要があるので、「解像度」という値を使用して画素の数でしか表現できなかった画像をプリントサイズの実際の大きさに変換するのです。

同じモニタでもモニタ表示解像度を変えると同一画像を100%表示した場合絵の大きさが変わる。
左は30万画素画像を画素数の少なく大きいドットのVGAモニタで、右は画素数の多く小さいドットのXGAモニタで表示したところ

【解像度という値の意味】
例として横が50画素(ドットorPIXEL)の画像を1センチ当り10個の画素(つまり1ドットが1ミリ)でプリントするとプリントの大きさは5センチになります。
この計算は
[画像の画素(ドット)数:50]÷[1センチ当りに出力する画素(ドット)数:10]=5センチ
という単純計算で寸法が求められます。
ここで解像度とは:1センチ当り10個の画素(ドット)の事で、[dot/cm]という単位で表わします。もしプリントする解像度を10dot/cmを20dot/cmに変えると大きさは上の計算から2.5センチという事になるのです。
このように縦横のある画素数を持つ画像は、解像度によって初めて大きさが決められる訳です。これらをまとめて「相対解像度」という言い方をする人もいます。
一般的に解像度はセンチメートルでなく、インチを基準にしますので
[dot/インチ](ドットパーインチ)これを→「dpi」(ディーピーアイ)という単位で表わします。下のマッチ棒の図3を見てください。

(図3)

一本のマッチ棒は2インチ、その中に144個ドットがあれば72dpi、288個あれば144dpiになります。
製版業界ではミリメートルを基準にした単位「ppm」(ピクセルパーミリ)で表わす場合もあります。レゾリューションをとってレゾ○○という言い方をします。
ちなみに印刷で使用する解像度は「400dpi」で「レゾ16」になります。
1インチは25.4ミリですから解像度400“dpi”を25.4“ミリ”で割ればこの数値になります。
また1画素(pixel.ドット)のサイズは
[1インチ=25.4ミリ]÷[解像度(dpi)]=1画素のミリメートル
で算出できます。
やはり印刷で使用する解像度「400dpi」の1画素寸法は0.065mmです。
ここからだと画像の大きさは計算しやすいでしょう。
なにかずいぶんややこしくなってきましたが、要は実寸法とドットと解像度とは相対関係にあるという事です。で、混乱するのはメートル法とフィートインチの単位が異なるので、わからなくなるのです。
ここでまとめてみると

となります。

実は余談ですが(余計な話が好きな太田原)以前乗っていたバイクはヨーロッパ使用でして速度計がマイル表示なのですね。1マイルは1.6Kmで計算しないとスピードが分からない。で、走りながら計算している内に訳が分からなくなって、お巡りさんに速度違反で捕まっちゃいました。馬鹿といおうか、頭悪いといおうか。自制心がないといおうか。あ~情けない。

【プリンタの種類】
さてさてお話は続きます。この「解像度」、デジタル画像としてカメラやコンピュータ内ではさして気にする事はないのですが、現実に物として出す(つまりがプリント)時に大きさに左右する事は分かったかと思います。
ところがですよ皆さん。この「解像度」、デジタル画像その物以外に、プリンタ側自身にも「解像度」という物があるのです。あ~もうやめて欲しい。面倒くさい話ですね。

この「プリンタ解像度」の前に、プリンタの種類について簡単に説明致しましょう。


《1.インキジェットプリンタ》
ご存知、パソコン出力になくてはならない、おなじみの低価格プリンタです。構造的には小さなノズルからピコリットルレベル(一兆分の1リットル)の細かな色の液状インキを、紙に向かって飛ばし、ペーパー上に付着させたインキの粒で像を形成するプリンタです。お手ごろな数万円でA4サイズの家庭用の物から、B0サイズの業務用まで様々。大型になると100万円以上します。30年程前は壁の装飾やカーテンなどにプリントする工業用機材だったのが、ここまで一般に浸透するとは、正直言って夢にも思いませんでした。品質的にもすばらしく、色があせない顔料タイプの物も普及しはじめました。ペーパーによって品質が左右されます。これがポイントね。

インキジェットプリンタ
(図4)インキジェットプリンタのしくみ二種

《2.静電式カラーレーザープリンタ》
原理はコピー機やファックスと同じで、帯電させたドラムにレーザー照射し潜像を作り、更に色のついたトナー(粉)を、静電気を利用しキャリアから紙に付着後熱で蒸着させるタイプです。スピードが速く普通紙でのプリントができます。
でも値段が高くメンテナンスも必要、機械も大きいので主に業務用です。また画像品質はインキジェットプリンタより落ちます。

カラーレーザープリンタ ゼロックスタ
(図5)カラーレーザープリンタのしくみ

マイナスの静電気を与えられた感光ドラムにレーザー露光し像を生成、帯電した各色トナーを付着させる。その後、プラス帯電させた紙に転写し、熱を与えて定着させる

フジピクトログラフィ

《3.ピクトロ方式プリンタ》
フジピクトログラフィ  フジフィルムの製品で「ピクトログラフィー」といいます。デザイナーや写真家などフォトグラファーには絶大な信頼を得てきているプリンタです。原理はフィルムに相当するハロゲン化銀を含んだドナー(感光体)にレーザーで画像を写し潜像を作り、それをペーパーに転写するという方式。品質は銀塩プリントのようで、印刷の写真原稿に使用出来る位ですから、高品質です。価格も高くユーザーもほとんどがプロです。

(図6)ピクトログラフィのしくみ
感光材が塗られたフィルム(ドナー)にレーザー露光し、画像を生成する。ドナーに生成された画像はレシーバーという用紙に貼り合わせて加熱し、ドナーの色素を用紙に転写させる事で現像を行う。

《4.昇華型転写プリンタ》
サーマルプリンタともいいます。近年インキジェットプリンタに押され気味ですが、10年ほど前はプロのフォトグラファーで使用するフォトプリンタの代名詞と言われるくらい普及しました。
原理は各色インクリボンに画像をレーザー照射し、リボンの染料が昇華してペーパーに付着する方式です。品質は高いのですが使い捨てインクリボンを消費するので、ランニングコストがかかったのが、インキジェットにおされた原因かも知れません。

(図7)オフセット枚葉印刷機のしくみ

《5.オフセット印刷》
(図7)オフセット枚葉印刷機のしくみ
出ましたご存知「い・ん・さ・つ」です。これを人はプリンタと呼ばないかもしれませんが、このデジタル時代、巨大な印刷機はあえてプリンタと呼ばせて頂きます。職人さんが額に汗、インキ油にまみれて動かしているイメージが強いですが(実際それに近い)、今日ではコンピュータから直接オンラインで印刷できる機械もあるのですから、高速大量出力できる最も高価な巨大プリンタとしてとらえる事には間違いはありません。
原理はパソコンを使った「DTP」などでレイアウトされたデータから「PS版」に画像を出力します。「PS版」とは紙にインキを付着させる「ハンコ」の事です。この「ハンコ」を印刷機に巻付けインキを供給させます。「ハンコ」からインキは一度ゴム版に、ゴム版から紙にインキ転移させると画像が紙に写り、印刷が終了するわけです。(図7)
実はハンコを作るにしてもコストは高いし、印刷機も太田原さんちの木造2階建てが数軒建つほど高価なので、高速で大量に刷らないと採算が取れません。しかし近年、部数少なく種類多くという需要も増えてきまして、デジタル印刷機で安価に出力する方向にも進みつつある印刷業界です。

以上おおまかにプリンタの種類を述べました。
そこでプリンタの出力解像度のお話にしたいのですが、画像自身の解像度と混乱するといけませんので、今回はこれくらいにして、続きは次回にいたしたく存じます。
では次回「プリンタ解像度」に御期待ください

【ちょっとここで外出】
前にも紹介しましたが、私が毎月出席しております勉強会があります。その名も「デジタルカメラ学習塾」通称「電塾」“早川塾長”といいます。実はこの中に“技術者に学ぶというコーナー”があるのですが先月の定例会で招かれたのは、レタッチの神様と言われる「坂本恵一」氏でありました。「レタッチ」とは印刷のカラー写真を、お客様の注文に従い、写真をよりよく見せたり、印刷特性にあわせた色補正を行なう製版の作業の事です。

かつてコンピュータのない時代には、筆やペンを使ったり、暗室に入ってのフィルム作業など、きわめて手工業的な仕事でしてまさに職人のなせる業だったのです。今はデジタルで合成、色修正など簡単に出来るのですが、10年以上前はある一部の人しか出来なかったのです。まあその様な職人はいつぞやデジタル化が始まり消えてしまったわけですが、その中にあって生き残って(ん?こりゃ失礼神様の罰が当る)職務に従事されていらっしゃる不滅の方が坂本氏なのであります。とにかく私たちの大先輩にあたるこの坂本先生73歳になられましたが、実に元気でジョークがうまく、50名ほどの場内は爆笑の連続、そしてとても興味深いお話をなさいました。
坂本氏は現在ある印刷会社のプリンティングディレクターをされています。プリンティングディレクターとは直接デザイナーやメーカーさんなどクライアントの意向を伺いそのポイントを現場に伝え、作業をスムーズに且つ良い品質に上げる、コーデネータの役目なのです。これはお客様と印刷両者内容を理解していないと出来ない仕事なのです。まさにキャリアが無いとできません。

さてこの講演の中で氏が特におっしゃっていた事は、何においてもヒューマンコミュニケーションがとれなくてはいけません。どんなに技術が進化しようとも、これは大事であるという事でした。最近の若い人は人とのコミュニケーションが取れない、話をしない、返事をしない人が多い。席にいないからトイレと思いきや、知らないうちに帰宅しちゃった、挨拶の一つもすりゃぁいいじゃねぇか。しゃべらないから孤独だなと思いきや何のことはない、声の届く距離の同僚とメールでおしゃべり。そりゃねぇだろ。
(こんなことあなたの職場ではありませんか。ところで氏は神田のうまれ生っ粋の江戸っ子です)
これは印刷業だけでなく、どんな職種でもそうかもしれませんが、デジタルになったからといって何でも自分で出来るわけではないし、ましてやすべてがコンピュータがするわけでもなし、むしろデジタルになればボーダレスで、余計にデータ流通は激しくなるのですから、要求主張は明確に伝わらなくてはいけない。これは今の時代だからこそ重要といえるのではなかろうか、と思った次第です。
また我々色を扱う印刷屋には、まこと肝に銘じなくてはいけないお言葉が氏より発せられました。

【イメージ出来ないものはマネージできない】
この意味は、
グラフィックアーツである限りアナログの感性は大切であり、アートのセンスが画像を扱うものには必要です。美しいものを見る目を持ちましょう。
という事です。
う~ん。センスの無い私には頭の痛い話でしたよ。でもほんと技術とは“想像力、理解力なり”という事でしょうか。料理人が「味おんち」じゃうまいもの作れないものね。舞台俳優さんはコンサートや舞台演劇を見て感性養うのですって、俳優さんだけでなく体操の金メダリスト具志堅幸二さんだって、審判採点よりも観衆の目をひきつける表現力を得る為に、現役時代コンサートに出かけていたそうですよ。
写真だって、自然の風景や絵画も含めた良い作品親しんでないといけないのですね。感性は磨くもの。ハイライトが飛んで、シャドーがつぶれた様なガチガチした変なデジタル写真ばかり見てると、目がおかしくなっちゃいますね~。
昔LP盤からCDに変った時、耳にギンギンきちゃって聞きにくかったけど、今はそんな事ありません。それは生の音を聞き鍛練した人がCDでの録音再生技術に、そのノウハウを注ぎ込んでいたのではないでしょうか

【新技術】
有機ELディスプレイ(エレクトロルミネッセンス)
「EL」とはエレクトロルミネッセンスといい、液晶に変わる新しいディスプレイといわれてます。ではどこがよいのか、先ずは
◆自ら発光するので液晶のようにバックライトが要らない。
◆ゆえに軽量薄型になり画面も明るい。
◆かなり横や斜めから見ても、液晶のように見えにくい事がなく、視認性がよい。
◆画面自体の模写スピードが速い。液晶は電界で分子の向きを変える、これにより光を遮断して表示するのに対し、電圧を掛けて電子と生孔が発光物質の中で出会いさえすればいいので、反応が速いそうです。(分かりにくいですか?プラズマディスプレイとは違うらしいです)
◆消費電力が低い。
これらの利点はデジタルカメラには良い事ずくめなんですね。
「有機EL」は1980年代後半にkodak社から始まった技術ですが、今回、初めてイーストマンコダックの「LS633」なるデジタルカメラに搭載されたのであります。日本機ではまだのようですが。
ところで私、このエレクトロルミネッセンスという単語、実になつかしく感じるのです。といいますのは大学時代の技術論の教授が、「今後注目を浴びるのはエレクトロルミネッセンス、つまり発光する壁TVとホバークラフトだよ。学生諸君企業に入ったらこれを頭に入れておきたまえ」と講義してくださいましたのが約30年前。その言葉を信じて若き日のわたくしめは、数億円もする機械で「わが社の社運を背おっとるんだよ」との言葉を浴びながら、画像処理を行なったりしましたが、待てど暮らせど相変わらずモニターは重く大きな物、我が愛車にもタイヤはついたまま、そのまま忘れてしまった単語でしたが、ようやく商品名称として出てきた訳ですね。どういう経過で30年も経ってしまったのか分かりませんが、技術面コスト面で簡単には処理できない問題があったのでしょうね。
これとは逆な技術もあります。世界初の実用超音速旅客機(SST)コンコルドが今年5月にとうとう運航廃止になりました。技術的には完成されたものなのに、コストや騒音、環境破壊などの諸問題に適合できなかったからですね。「人間月に立つ」のアポロ計画も存在意義そのものを否定され、その後月面着陸をした人間はおらず、NASA開発技術を商業的な他の分野に生かすという事に努力が注がれた時期がありました。
こう考えますと科学技術って、これだけが一人歩きするのでなく、開発意図が世の中の環境、経済情勢、利害を、そして何よりもヒューマンコミュニティを把握していないと朽ちてしまうと言う事を時々思いますね。
こと印刷や写真のデジタル化に関しても、先ほどの坂本氏のお話ではありませんが、人の目で評価する以上今までの養われたノウハウを上手くデジタルに反映する事が大事で、デジタル技術だけでグラフィックアートは成り立たない訳です。だって人間はあくまでもアナログで「感情」も「好み」もある生き物だからです。あまりに機械的なグラフィックは抵抗がありますもんね。
最近、周辺のデジタル化に対しちょっとそんなとりとめのない事を思う太田原めであります。今日はこのような一方的なお話でおしまいにいたしとう存じます。
今日もご覧いただきありがとうございました。