第6回 デジタルカメラ学習塾

デジカメ読本 第6回 新春号 皆さぁ~ん、遅くなりまして申し訳ございません。あけましておめでとうございます。本年もこのSpDigital.netとデジタルカメラ読本をよろしくお願いいたします。

さあ年も新たに2003年、デジタルの世界はどんどん前に進化するでしょうねぇ。後退するのは私の髪の毛と、置いてけぼりをくった頭の中だけというありよう。う~ん情けない。それはともかく、一般的使用のカメラも次々に新製品、新技術が出てくるでしょうね。楽しみでもありますが、あまりの変わり方の激しさにちょっとばかし恐くもある太田原であります。。

私たち印刷でのお仕事も常に径時変化していきまして、新しい機材も導入せにゃ、人も育てにゃ、古い方法から新しい方式へうまく融合させた形で変化させにゃ、なかなかこれでいて大変なんですよ~ん。


太田原めの愛車BMWR100R
BMW最後のキャブレター車です。

ところでお正月はどうされましたか。

私は毎年1月2日には伊勢神宮に初詣と決めております。

朝5時の日の上がる前に静岡を出て、9時頃には外宮、内宮へお参りです。東海地方にお住いの方は、「渋滞してるお正月なのにずいぶん到着が早いじゃないの」とお思いでしょうが、実はオートバイで寒い中突っ走っていくので短時間で行けるのです。その数約20台程、女性もいますよ。もう15年位続けております。冷たい朝私たちを見ると、回り人たちが「馬鹿だねぇこの寒いにあの人たちは」という目つきで見られますが、本人たちは(若い頃は初日の出を見に夜通し走ったものだワィ)といたって元気。


伊良岬から鳥羽へのカーフェリーを駐車場で待ちます 。

毎年、同じ時間、同じ場所に車を停めるので、ある時ご近所の方が、ご夫婦で熱いおしるこを作ってくださり、私どもの来るのを待っていて、もてなして下さった事もありました。まぁ毎年の事と思いながらも、いつまで続くやら。今年は特に冷たかったのですが、愛車BMWのボクサーエンジンはすこぶる快調、しかし私のカメラにちょっとしたトラブル、冷たくなったデジカメを出して電源を入れたところ、シャッターがきれずに無反応、では再立ち上げとばかり電源をOFFに、落ちないのですよ。しょうがないからバッテリーを外してリセットをしたら問題無し。これは寒さの為かそれとも日ごろ乱暴に扱っている罰なのか。


早朝の過激な寒さ!最高齢者バイク屋の社長も頑張ります
とうとうあまりの寒さで気が触れた者も出てきました

う~さみぃ~! でも後で敬老会の方が
暖かい甘酒をごちそうしてくれます

伊勢神宮への参拝客。朝9時でこの混雑ぶりです。

さて前おきが長くなりました。
前回予告しました。デジカメ欠点を取り上げる
『デジカメってこんなもの、使うのが嫌になる、デジカメのくら~いお話』
を掲載する予定だったのですが、当社Webmasterの佐藤課長より、正月早々から、縁起でもない話するな!とのご指摘をいただき、「あ、そりゃそうだ。」とあっさり納得の太田原氏です。この当りは対応が良いと言おうか、変わり身が速いと言おうか、主義主張が無いというか、いい加減と言おうか、無責任と言おうか。まあ、あっさりと題材を次回に持ち越し。勝手に変更してしまう私をお許しあれ。
そこで、今回は私がいつもお世話になっております「デジタルカメラ学習塾」略して電塾(早川廣行塾長)の去年行いました名古屋での勉強会と、12月スタジオエビスを借り切っての電塾大勉強会のもようの一部をお伝え致します。

さて「デジタルカメラ学習塾」とはどのようなものかと申しますと、世に出てきたデジタルカメラを今後普及するにあたり、問題無く仕事に使えるよう、その関連した業種がお互いのジャンルを超えて、デジタル化に向けて勉強をしていこうというまさしく学習塾なのです。いわばデジタルの広がりの啓蒙活動を行なっている営利を目的としていない任意団体です。ですからプロカメラマンだけでなく、私のような印刷屋さん、カメラフィルムメーカーさんから機材資材関係、デザイン、広告出版、また医療、大学など教育関係、アマチュアカメラマンの方など、老若男女、背の高い人低い人、マスクのいい人悪い人(あ、俺か)など様々な方が集まってこられます。
内容は定期的にテーマを決めて勉強会を開き、ある時は講師を、メーカーさんを、著名人を招いたり、また自分たち参加者の実務内容を持ちより、知識を深めていこうというもので、内容はWebでも公開されております。またWebにはBBSもあり、デジタルカメラだけでなく、コンピュータや画像処理ソフトについて話題もジャンル別に掲示板が備えられており、皆さんちょっとした疑問点でもどんどん書込み、情報交換されたり、また親切に返答してくれる方もいらっしゃいます。
場所は東京、名古屋、大阪、新潟で、だいたいそれぞれ月1回土曜日などに行われます。

中部電塾運営委員の板野氏の
説明にて検証会開始

先ずは、去年9月~11月の3ヶ月間、名古屋の「ステージバク」にて中部電塾が行われ、カラーマネージメントシステムという考え方について検証を行ないました。題して「CMS大検証会」
これはデジタルカメラマンが撮影した画像を実際にデザイナーがデザインし、最後に印刷会社数社が同じ物を印刷する。当然各印刷会社により色のでかたに違いが出てくる。これを最後の11月の検証会ではある方法によって、各社印刷物のバラツキをある程度妥協できるところまでそろえる事ができましたよ、という実験的内容でした。これにより、デザイン会社にも、どの印刷会社にも撮影側の意図が反映されて印刷されるという証でもあった訳です。このある方法というものが「カラーマネージメントシステム」(CMS)というものなのです。
これはまたこのページの中で詳しく紹介致しますが、今後の私ども印刷会社を含めたグラフィック業界の、データを流通する際に必要である色の評価を統一する為の、なくてはならない新しいシステムといえます。

準備が整ったところでスタートです
講議をされる早川塾長
説明を皆さんに聞いて
いただいている太田原氏
参加者はここでここで学んだ事
取得しようとみなさんメモをとります。
各印刷会社のサンプルを広げカメラマン、デザイナー、製版印刷関係者が一同にそれを囲み、評価が始まります。
作者の意図はどうだったのか、プリントはどうしたのかなど、結構突っ込んだお話が出ます。
3回目の11月にはこの結果を繁栄し、再度印刷、各社バラバラだった刷り物を一応そろえる事が出来ました。
『うーむ、デジカメの色を統一した環境で見る事ができる。』

12月7日には電塾毎年恒例の大勉強会が東京スタジオエビスで開催されました。これは展示会形式で、各ブースにてメーカーさんの展示、実演、説明が行なわれました。今回はカメラメーカー、フィルムメーカー、プリンタ、撮影機材、液晶ディスプレイ、測色データ変換関連、など30社参加されたまして、各社さまざまの機材を公開しました。普段あまり高価で触れる事のできない機材を直に吟味できて、御満悦な、或いは頭を悩ませているカメラマン諸氏もおりました。
またセミナーも3会場で、
1) 「カラーマネージメント(CMS)徹底理解」
2) 「デジタルカメラ入稿ワークフロー検証実例報告」
3) 「最新デジタルカメラ&レンズ情報」
という、実務をされていらっしゃる方による、実戦向きなセミナーが開催されました。 この中で1)のセミナー「カラーマネージメント徹底理解」では私くし太田原も、会場に当社で行なった印刷と出力プリントを展示した関係上、30分程皆さんの前に出て説明らしき事をさせて頂きました。 参加人数はのべ170名程、最後はビンゴ大会で親睦会。

デジタル化というものはお互いの専門の垣根をを越えてしまうものと私は思います。
(だって家電メーカーがカメラ作ったり、カメラで音楽聞けたりするじゃないですか)
このような会はカメラマン主体での形なのですが、この電塾はそれにこだわらず、いろいろな人たちが集まり発言できる事がすばらしいと思いました。

今後はもっと他の部門の人たちが この世界に出入りしてくる事と思います。

2002年電塾大勉強会の様子 2002年12月7日


高い所から早川塾長の御挨拶

それを聞く参加者のみなさん

カラーマネージメントツールの説明です
各セミナー会場


液晶モニターの展示

モニター展示の向側ではモニタキャリブレーション測定器の展示が

大型インクジェットプリンタの展示です。プロの作業現場ではA1以上のサイズを使うケースもあります


星光社印刷より出展した印刷物とカラープリントサンプル

展示会場はスタジオ内なので実写のデモを行いながらの説明です


各セミナーの様子です

各セミナーが終わった後はお待ちかね懇親会とビンゴゲーム 卑しい太田原めは密かにカメラをねらっていたのですが、リーチ時間がえらく長く、結局黒い帽子をかぶっていたにもかかわらず、黒い帽子が当りました。

最後に当社内においても、勉強会を時に行います。以下は営業を交えてのカラーマネージメント説明会でのワンショットです。題して「なんと!カラープリンタで印刷物の色がでる!」です。これによりコスト削減、時間短縮へ還元できればと思っています。今後のクライアントさんの要望を把握し、お客さんに喜ばれ、なお且つ社員の負担が軽減できる方法を社内で検討している訳ですね。 常に新しいものをい追い求めているといってはちょっとオーバーかも知れませんが、当社の社員は若いだけあってとても意欲的なのです。

(注意:左端で偉そうにしているおじさんは全然若くありません。あしからず)

さて新しい年を向かえ気持ちも新たに希望を持っている中、今回もご覧いただきありがとうございました。
では次号まで。